第2回保育所新規採用教職員研修会・保こ幼クラス担任研修会を開催しました

 9月2日(金)高松市の就学前教育を担う教職員としての責任と自覚をもち、基礎的知識を身に付けることをねらいとして、「第2回保育所新規採用教職員研修会」を開催しました。
 午前の部は、戸外活動や体を使った研修を行いました。研修1では、NPO法人自然塾ぴょんぴょんのインストラクター松本洋子氏によるネイチャーゲームを実施しました。総合教育センターの庭に出て子どもの目線で自然と関わる楽しさや、お互いの感性を認め合う体験をしました。参加者からは、「保育者は、子どもが何かができる、できないなどの目で見るのではなく、子どもの発見や気持ちを受け止めることが大切だとわかった」「子どもの気持ちで参加し、先生に褒められたり、認められたりして、嬉しさや心の温かさを感じた」などの感想がありました。また天候や害虫等、自然の中の危険についても学び、活動するための服装や準備物についても考えることができました。
 研修2は、香川大学教育学部の藤元恭子教授より、「絵本を題材に表現遊びを楽しもう」と題して実技演習を行いました。グループに分かれて、絵本をもとに子どもの興味や発達に即した遊びを創りました。参加者が互いに発表し合うことで楽しさや工夫したことを共有することができました。参加者からは、「1つの絵、音でも一人一人のイメージや表現方法が異なることに表現遊びの面白さを感じた」「絵本通りにせず、オリジナルを考えたのが面白かった」「子どもたちと遊ぶのが楽しみです」などの声が聞かれました。

 午後の部は講話やグループ討議を行いました。研修3は、クラス担任研修会を同時開催とし、会計年度任用職員(主担任)がオンラインで参加しました。香川県教育委員会義務教育課の河江奈緒美主任指導主事による、「幼児理解に基づいた評価の実施」について講話を行いました。子どもの姿から経験している内容を見取り、子どもの育ちを支える環境や支援について考えていくために欠くことのできない保育記録について確認することができました。受講者から「幼児理解を深めていくために、『記録』はなくてはならないものだと感じた」「これまで自分の記憶や考えのみの記録をしていたが、職員間で話した子どもの姿等様々な視点を取り入れた記録を取りたいと思った」などの感想がありました。
 研修4のグループ協議では、研修3の講話を念頭に置き、持ち寄った各自の保育記録をもとに協議しました。保育記録の内容について、活動内容だけでなく「子どもの心の動き」「子どもの興味・関心」「保育者のとらえや関わり」「具体的な環境構図」「友達関係」等について記入するとよいのではないか。そしてそういった内容を保育記録に記すことで、子どもが主体的に関われる環境や、子ども一人一人に応じた支援の改善を図ることができること等を確認し合いました。参加者からは「グループの人の保育や記録について情報共有する時間が貴重で嬉しかった」「記録をとることが大切だと思った。毎日継続できるように取り組みたい」との感想がありました。
 新規採用教職員同士が演習や協議に取り組み、共に学び合うことができた有意義な研修となりました。

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