6年生の社会科 人権・同和学習に関する歴史的教材で「おいでまい授業」

以前、このブログでもお伝えした「おいでまい授業」。今回は、6年生の社会科の実践です。「おいでまい授業」とは、全校のどの先生にも「見に来てください」と自分の授業を公開することで、参観者からのコメントをもらい今後の授業をよりよいものへとしていく自己研修です。

6年生の社会科、歴史単元では人権・同和教育に関する歴史的教材がいくつかあります。授業では、その中で室町文化を取り上げました。優れた造園の技術を持ち、時の為政者である足利義政にも信頼を置かれた善阿弥 (ぜんあみ)の孫である又四郎が、文献に残した言葉から当時差別されていた人がいたことを学ぶという意図がありました。多くの子どもたちは、優れた庭を造る人なのに感謝されるどころか人々から差別されていたということに驚いていました。また、少数ですが平安時代からの歴史を振り返りその時代からずっと差別は続いていたのでは、と予想した子どももいました。

10月19日から12月4日までを「強めよう絆月間(人権月間)」としています。これまで、道徳等で学習してきた人権やなかまづくりについて学習してきたことを元に、考える月間です。11月26日には、例年開催していた人権集会を「人権作品展」として体育館を公開し、児童の学習のあしあとや成果を保護者の方、地域の方に見ていただくことを計画しています。また、12月3日には、高松市教育委員会人権教育課の指導主事を招いての講演会を企画しています。保護者の方も参加できますので、ご都合がつけば、どうぞお越しください。詳しくは今後配布する案内状をご覧ください。

<参考>善阿弥(ぜんあみ)とは・・・ 東山文化の時代、専門の庭師として名が残る初めての人物。差別される身分であったが、足利義政はその才能を愛し、破格の厚遇を与え、東山山荘の庭をつくった。子の小四郎こしろう、孫の又四郎またしろうも同じく作庭家として活躍した。義政の周辺には、このような作庭・花道・茶道などの芸能にひいでた人々が多く集められ、東山文化の創造に貢献し、阿弥号を名乗った。

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