こえのゆうびんやさん

「今からみんなに声でお手紙を届けるよ」
「え!どうゆうこと?」
「こえのゆうびんやさんに届けてもらうんだよ」
「こえのゆうびんやさん?!」

 「こえのゆうびんやさん」とは話をしっかり聞いて,正しく伝える練習をするための国語の学習教材です。グループの一人が「こえのゆうびんやさん」になり,教師から聞き取った話を他の友達に伝えるという,伝言ゲームのような学習です。グループにはモノクロの絵が一枚。教師からの「声の手紙」を通して「どの場所に何色を塗るか」が伝わります。何度かに分けた伝言が,グループの友達にきちんと伝わると絵が完成するというわけです。
 子どもたちは大盛り上がり。でも,「こえのゆうびんやさん」以外,声を出してはいけません(笑)「ゆうびんやさん」になった子どもは,私の話を目をまん丸にして必死に聞き取り,グループの友達に伝えていました。また,それを聞いた他の子どもたちが,協力して色塗りを行う姿もほほえましいものでした。どのグループにもしっかりと「声の手紙」が伝わり,指示通りの絵が完成していました。正解したことが分かると,子どもたちからは歓喜の声。手を取り合って喜んでいました。

 「話を聞く」という行為は簡単なようでいて,大人でも難しいときがあります。しかし,何か目的があると集中してしっかり聞くことができます。今回は,「人に伝える」という目的が子どもたちたちの集中を引き出したようです。今度は,私が子どもたちの話をしっかりと聞いてあげなければ・・・と思う1時間でした。

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