トウモロコシやー!

  「トウモロコシやー!」,双眼実体顕微鏡でモンシロチョウの卵を見た時,ほとんどの子どもたちがこのような驚きの声を上げていました。キャベツやブロッコリーの葉の裏に産みつけられているモンシロチョウの卵は,長さ1㎜弱で肉眼や虫眼鏡で見ても黄色っぽい色は分かっても小さ過ぎて細かな様子は見えません。倍率20倍の双眼実体顕微鏡で見ると,モンシロチョウの卵が小さなつぶがいっぱいついているトウモロコシのように見えるので,どの子も同じように感じたのだと思います。
 この学習は3年生の理科「チョウを育てよう」でのことですが,この双眼実体顕微鏡は実物が鮮明に見えるので,5年生の理科「メダカを育てよう」でも,メダカの卵が成長した後の心臓の鼓動,血管の中の血液の流れの観察などにも活用していきます。
 3年生は同時進行の学習「たねをまこう」で,ワタ,ホウセンカ,ピーマン,ヒマワリの種子を一人1ポットでまき育てていますが,ピーマンの双葉と雑草の区別をはっきりさせるために双眼実態顕微鏡や虫眼鏡を活用しました。

 サナギとアオムシを同時に観察していた時に,サナギに当たってアオムシがはっていくことがありました。その時,動くことがないと思い込んでいたサナギがまるでいやいやというように大きく自分で体を揺らしていたので,子どもたちや指導者ともにびっくりしました。観察には準備や時間,手間がかかりますが,目の前の生きた生き物の動きが最高の教科書であり,子どもたちに理科的な興味や関心を大きく引き出すということをいつも心にとめて今後も指導にあたっていきたいと思っています。

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