9月4日(金) 『考え、議論する』特別の教科道徳

週末を迎える日本列島に、大型の台風10号が接近しています。

仏生山小学校では、朝から花壇前のネットを片付けたり、一輪車や竹馬が風で飛ばされたりしないようにあらかじめ倒したり等の準備が始まっていました。

校舎南側に設置されているトイレ改修工事のための足場のネットも、土曜日の夕方には撤去したり閉じたりして台風に備える予定です。仏生山小学校に限らず、大きな被害が出ないことを願いながら、しっかりと対策をしていきたいと考えています。

すでにご承知のとおり、保護者の皆様や地域の皆様にもなじみの深い、小学校で勉強する『道徳』は、平成30年度より『特別な教科道徳』として、国語や算数同様、教科書を使って勉強を進める『教科』となっています。

文科省のホームページでは、『いじめに正面から向き合う「考え、議論する道徳」への転換に向けて』と題し、『特別な教科』へと移行するねらいが示されています。

同ホームページは、『現実のいじめの問題に対応できる 資質・能力を育むためには、「あなたならどうするか」を真正面から問い、 自分 自身 のこととして 、多面的・多角的に考え、議論していく 「考え、議論する道徳」へ と 転換 することが求められています。』と、いじめ問題への対策とからめ、さまざまな問題を大人から言われるからではなく、自分自身の問題と捉え、多面的・多角的に考えることの重要性が示されています。

また、『これまでの道徳教育は、読み物の登場人物の気 持ちを読み取ることで終わってしまっていたり、「いじめは許されない」 ということを 児童生徒に 言わせたり書かせたりするだけの授業になりがち と言われてきました 。』とも補足されています。

仏生山小学校の各階段に、『どっちを通る?』という子どもたちに問いかける表示が貼られています。まさしくこれが、『考え、議論する道徳』そのものだと思っています。従来なら、『右側を通りましょう!』と教えるのが定石でした。しかし、一般道とは違う狭い校舎の階段、さまざまな状況が考えられます。そのような状況一つ一つを豊かに想像したり思い出したりしながら、大人からの一方的な押しつけではなく、子どもたちがしっかり考えてどうするべきか考えていくことに価値があると思います。自分たちでしっかり考え、納得して出した考えなら、子どもたちは進んで行動に移していけると思います。

感染症対策も熱中症対策も、さまざまな問題や矛盾を含みながらも、その中でみんなの協力で進められています。ルールを一方的に押しつけるのではなく、しっかり考え、時には話し合いを丁寧に重ねながら、子どもたちが納得して取り組んでいける、持続可能なものにしていきたいと考えています。

保護者の皆様、地域の皆様のご理解とご協力も、よろしくお願いいたします。

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