理科の夏季研修会

 7月26日(金)に香川大学教育学部附属高松小学校で,理科の夏季研修会が開催されたので参加してきました。県下から260名のあまりの参加があり,授業改善のための実技研修,郡市の研究発表,VTRによる授業提案,シンポジウムと内容は多く,終日研修で少し疲れましたが得るものもたくさんありました。
 研修最初の実技研修の様子を一部紹介します。4年生の理科で「沸騰中に出てくるあわの正体は何だろう」という課題を確かめる実験があります。様々な生活経験から多くの子どもたちは「あわの正体は空気だろう」と実験前は予想します。教科書実験では,あわをロートで集め,ストローをつけたビニール袋にためるとだんだん水滴がつき水がビニール袋の下にたまってくることから,あわの正体は水が沸騰して気体に変化した「水蒸気」だという結論を出していきます。しかし,ビニール袋の端を支えるのもかなり熱く,実験時間もアルコールランプではかなりかかります。水滴がつくという結果からあわが水が変化した水蒸気だと結論づけられる子どもは少ないので,水が変化した目に見えない水蒸気について説明をして実験のまとめをしています。
 この教科書実験を改善したのが大きいビーカーの水の中に小さいビーカーを逆さにして入れ,実験用ガスコンロで水を沸騰させるという今回の実技研修でした。短時間で小さいビーカーの中にあわが集められ,写真のように小さいビーカーが浮かび上がってきます。
 そして,ガスコンロの火を止め水の温度を下げると小さいビーカーの中のあわ(水蒸気)は水に戻るので元のように大きいビーカーの底に沈むという実験でした。この実験方法であれば子どもたちにとっても,見た目にもとても分かりやすく,短時間であわの正体を追求し結論を導くことができるだろうと感じました。
 この実技研修や研修会で学んだことを8月末の校内での研修報告会でも報告し,2学期からの理科の授業改善に役立てることができるようにしていきたいと思っています。

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