教育実習生 授業に挑戦 その3 音楽

■2年5組 音楽 題材「浜辺の歌」
大正時代に作られた日本の唱歌「浜辺の歌」が中心教材でした。この懐かしい曲には、古い言葉(文語)が使われています。実習生は、この歌詞の意味を生徒と読み解き、実際に歌いながら、歌詞のつなぎ方や声の強弱、そして、息継ぎ(ブレス)しても流れるようになめらかに歌う方法などを、ポイントポイントで一生懸命に説明していました。今の子どもたちにとっては、歌詞の「あした」は「朝」ではなく「明日」と思うでしょうし、浜辺と言っても砂浜が消失しつつある今日、ゴミ一つ無い砂浜は身近ではないでしょうから、作者の気持ちや歌詞の情景を思い浮かべさせようとする音楽の授業は、まさに文化伝達の最前線といっても過言ではないな、と思いました。ところで、この有名な唱歌「浜辺の歌」の作曲者である成田 為三氏は東京芸大の卒業生です。ですので、実習生にとっては自分の大学の大先輩が作った曲を、100年後の今日、子どもたちに教えたということになります。巡り合わせを感じる授業でした。

「浜辺の歌」

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