干し柿づくりを行いました

十河の香り活動の6年生・花グループが干し柿づくりを行いました。

干し柿にする柿ですが、本校の南東隅に植えられていた柿の木からとれたものです。かなりの古木で、最近ではあまり実をつけなくなっていたのですが、用務員さんが剪定等、手入れをこまめに行ってくれたので、今年は150個を超すほどに実りました。

地域の80歳くらいになる方のお話ですと、その柿の木は子どもの頃から植わっており、実もつけていたというお話ですから、100年くらいは経っているものと考えられます。

来年に向け、剪定を行う時期となり、それに合わせて収穫を行いました。収穫してみると、段ボール2箱ほどにもなり、どうしようかと考えていたところ、花グループから干し柿を作ってみたいとう申し出があり、今回の活動を行うに至りました。

とはいっても、干し柿づくりは素人で、どのようにつくれば良いのか分かりません。そこで、地域の干し柿づくりに詳しい方にご協力いただいて、つくることになりました。

まず、地域の方に、干し柿について説明いただきました。それによると、本校の柿の木は、「讃岐碁盤」、通称碁盤柿と言われる木で、香川県の東讃地域(三木町やさぬき市)を中心に自生する渋柿の一種ということでした。「碁盤の脚」のように、角張溝のある形状から、このように呼ばれるそうです。私も、香川県独自の品種ということは知らなかったため、大変驚きました。

渋柿なので、通常は焼酎で渋抜きをしてから食べます。渋抜き後は緻密な肉質で、そのままでもおいしく、干し柿にすると濃厚な味わいになるようです。

その後、作業手順をお聞きして、作業スタート。子どもたちは、一人4個ずつピーラーを使って皮をむいていきます。また、地域の方々がピーラーではむけないへた周辺を包丁を使って丁寧に処理してくださいました。

 

こうして、柿をむき、一つずつ丁寧にへたのところにひもを結んだら準備完了。

準備できた柿は、校舎玄関前で地域の方々が焼酎で消毒してくださいました。この作業は、カビ防止には欠かせない作業だということです。ご協力いただいた皆様、ありがとうございます。

そして、いよいよ干しにかかります。駐輪場が雨にもかからずよいのではないかということで、干しました。離れて見てみると、まさに壮観。校庭に初冬らしさを感じる光景が広がりました。

干した柿は、この後、時々子どもたちがもみながら柔らかくして出来上がりを待つということです。

 

 

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