6年生 なかま学習 第6弾

「教科書無償化運動を起こした人々」

昭和37年、新しい法律「義務教育諸学校の教科用図書の無償に関する法律」が定められました。この第1条には「義務教育諸学校の教科用図書は、無償とする。」とあります。今は、教科書が無償で配布されていることを当然と思い、ほとんどがその無償化の経緯を知りません。教科書無償化の運動は、子どもに新しい教科書を持たせることが困難であった高知市長浜の母親たちの「すべての子どもたちに平等に無償で教科書を持たせたい」という強い思いから始まりました。これは、憲法にある権利の行使を要求した運動であり、差別された人々をはじめとする多くの人々によって展開された運動でした。しかし、この運動は簡単に実現したものではありませんでした。今回の学習では、子どもに教科書をという願いで運動に取り組んだ「保護者」、教科書の代わりにガリ版でプリントを作った「教員」、親や教員の頑張りを見て教科書がなくても勉強に取り組んだ「子ども」の3つの立場の心情を考えることで、困難な状況でも強い信念をもってあきらめずに行動することや、なかまとともに支え合って取り組んでいくことが問題解決へ向けての原動力になることに気づきました。この後、中学校へと進学していきますが、なかま学習で学んだことを生かしてほしいです。

 

 

 

 

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