自分らしく、あなたらしく~玉藻中学校人権集会

11月11日(金)に人権集会が開かれました。各学年の人権委員による、人権学習の実践発表と、「あしたプロジェクト」さんによる講演会の二部構成で行われました。

○1年生のテーマ:「障がい者理解」

人と人の間にある「ちがい」や「ふつう」という言葉について考え、「個性」や「ありのまま」を受け入れることの大切さに気が付きました。そして、車いすバスケの体験や玉中バリアフリーマップの作成などを通して、「障がい者理解」の学びを深めました。

1年団からのメッセージ、「ヒーローになってください」という言葉が生徒の皆さんの心に強く響いているように見えました。

○2年生のテーマ:「いのちをみつめよう~生命の尊重~」

道徳教材「いのちが生まれるその前に」や、救急救命士さんによる「いのちのせんせい」の講演を通して、「さまざまな人のそれぞれの命」について考えたいという思いを強めました。そして、命が脅かされる場面として災害や戦争を取り上げ、それぞれにおける人権尊重ついて学ぶ中で、「自分たちの長所を生かしてできることをしたい」という思いや「一日一日を大切に生きたい」という思いを強めました。

多角的な視点から「いのち」について考えた発表は、「いのち」の尊さを身近なものに感じさせてくれました。

○3年生のテーマ:「人権学習のあゆみ 一人ひとりが幸せに生きていくために」

平和学習を行い、幸せを求めて安心して暮らすための権利、いわゆる基本的人権を守るためには何が必要かということを考えました。実際に長崎を訪れ、原爆資料館の見学を行い、被爆者の方の講話を聴き、長崎市内の原爆遺構に足を運ぶことを通して、戦争の恐ろしさと長崎の人々の平和への思いを肌で感じました。

平和集会で行った平和宣言の言葉には、現地を訪れたからこその強い思いが表れており、胸が揺さぶられるようでした。

○「あしたプロジェクト」代表 谷昂頼さん、副代表 福井瑞穂さんによる講演

「あきらめない」「しなない」「たのしく!」をモットーに、LGBTを含めた多様な生き方を認め合う大切さを発信する活動を行う「あしたプロジェクト」の谷さんと福井さんが講演をしてくださいました。LGBTについて、言葉では理解しているけどどこか遠い話…と思っている人は大人子ども問わず少なくないのではないでしょうか。そんな私たちが「当事者」として考えられるように、身近なクイズやご自身の人生などを織り交ぜながら、大変分かりやすくお話してくださいました。勉強としてではなく、自分のこととして考えることが大切、というお二人の言葉が、生徒の皆さんの心にも響いているようでした。

この世界は本当に多種多様な人々でできています。「多様性を認め合いたい」と言葉で言うのは簡単です。しかし、本当の意味で理解するためには、自分たちで行動することが大切です。中学校での人権学習を出発点として、これからの人生の中で、いろいろな価値観を持つたくさんの人達と関わって、素敵な心を育んでいってほしいと思います。

 

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