10月19日(火)、特別支援学校での実践に触れることを通して個に応じた支援について学ぶ研修が、終日オンラインで実施されました。
まず、香川県立聾学校の先生から「聴覚障害児教育の理念と具体的支援の在り方」と題して講話がありました。聴覚障害者の聞こえ方を体験したり、聴覚障害者を主人公にした小説の一部を読んでグループ討議をしたりすることで、音の聞き取りにくさ、それにまつわる生活上の困難さなどについて体験的に学ぶ機会となりました。
次に、香川県立高松養護学校の先生から「特別支援学校(肢体不自由児)の教育理念と具体的支援の在り方」と題して講話・演習がありました。障害とは「環境や社会がつくり出しているもの」であり、したいことができる環境をつくることが大事であること、また、「こんなことをしたい」と思い、それを助けてもらう力をつけることも自立であることを学びました。
午後からは、「特別支援教育の基本的な考え方と具体的支援の在り方」と題して香川県立香川中部養護学校の先生から講話がありました。①理解しやすい伝え方 ②学んだことを意識できるための手立て ③自分で判断・実行できる手立て ④技術面の支援 ⑤コミュニケーション手段 ⑥意欲や目的意識を高めるために という6つの観点から具体的支援の紹介があり、支援のための様々なアイデアを得ることができました。
最後に、「個に応じた子どもへの支援・保護者との連携」についてグループ協議をしました。総合教育センターの支援係指導主事も加わって悩んでいること等を話し合ううちに、参加者の皆が笑顔になりました。共有した多くの学びを自校の特別支援教育に生かしてほしいと思います。