薬物乱用防止教室 死刑にしている国もあるほど

■昔、医者から処方された薬を飲む回数を間違えて、急性腸炎になり悶絶しながら入院したことがあります。飲み薬といえども薬の怖さを痛感しました。今日、3年生は薬物乱用防止教室の授業を受けました。合法薬物でも使い方を間違えば、毒になります。ましてや、違法薬物(覚醒剤、大麻、有機溶剤)は身体的、精神的な依存性が強く、自力での復活が困難です。なぜなら、脳の萎縮など健康被害が深刻なだけでなく、依存性故にそれをさらに手に入れることが全てに優先されるからです。他の精神障害にも見られる易怒性(いどせい)・易刺激性(いしげきせい)がとても強くなり、人が変わります。易怒性(いどせい)・易刺激性(いしげきせい)とは、ちょっとしたことでもイライラして不機嫌な態度をとり、落ち着きが全くなくなります。特に怒りっぽい状態のことを易怒性と言います。当然、良好な人間関係は築けなくなり、家庭内暴力による家庭崩壊、暴力行為など犯罪行為へとつながっていきます。今日、3年生にお話をしてくださったのは、厚生労働省の麻薬取締官、つまり麻薬Gメンの方です。お話の一つ一つに説得力がありまし。麻薬の話を聞けば聞くほど、「いっさい手を出さない」ことがもっとも大切なことであることが分かります。どんなに近しい人から勧められても、どんなにその時の自分が自暴自棄で「どうでもいいや」と落ちこんでいたとしても、どんなに疲れていても、これだけは「いっさい手を出さない」ことを心に誓っておくべきです。日本の法律では、覚醒剤の所持や使用は最高10年の懲役で、他の薬物も重刑となっていますが、それ以上に多くのものを失います。歴史的に麻薬などで国が滅亡しかかった経験がある他国では、所持・使用は懲役ではなく、死刑が最高刑となっているほどです。

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