6年生なかま学習⑤「全国水平社」

1871年(明治4年)いわゆる解放令が出され、それまで差別されてきた身分の人々は、身分・職業ともに平民と同様であるべきとされました。喜びを持って迎えられた解放令ですが、それから50年経ってもいっこうに差別はなくならなかったのです。1895年、奈良県の西光寺で生まれた西光万吉さんも差別に苦しみました。転校しても、好きな絵画に打ち込んでも差別がついてきます。故郷に帰ってきた万吉さんはなかまとともにどうしたら差別が無くなるか話し合っていました。「いっそ外国にでも行こうか・・・。」という意見も出たくらいですが、差別に立ち向かおうと決心したのです。そして人間みな平等という考えのもと、「全国水平社」を立ち上げました。本時は、水平社宣言から、どんな思いで水平社宣言を行ったのかを考えました。

まず、西光万吉さんたちの願いや思いが込められている文を選び、なぜ選んだのかをワークシートに書きました。「苦しかったはずなのに、そのことを誇りに思うところが強いと感じました。」「この時代、差別をなくそうとしたらもっといじめられていたかもしれないのに、『差別のない社会をつくろう』という運動を始めたのがすごいと思いました。」「水平社の人たちだけじゃなくて『すべての人』のことを願い求める優しさがあるなんてすごいと思いました。自分たちがさんざん差別を受けてきたのに、他の人のことが考えられるなんてすごいと思いました。」などの意見が出ました。

宣言をしめくくっている「人の世に熱あれ」「人間に光あれ」のところでは、「情熱」・・・「ちょっと違う気がする」・・・「人の世は1人じゃないってことだから、みんなに熱がある。」・・・「活気がある。人を大切にするということ。」と意見がつながっていきました。

水平社宣言が出されて100年以上経ちましたが、西光万吉さんたちの思い描いた未来になっているでしょうか。いろいろな人権課題があるなか、わたしたちはどういう気持ちを大切にしていくといいか「自分宣言」を書いて授業を締めくくりました。

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