6年生 人権の歴史を学ぼう④

今回は「渋染一揆」で、2時間扱いで学習を進めました。幕末、飢饉や地震などで財政が厳しくなった岡山藩は百姓や町人などに「倹約御触書」を出し、ぜいたくを禁じました。さらに、その上に厳しく差別されてきた人々には「別段御触書」を出し、服装や持ち物を制限し一目で厳しく差別されていることが分かるようにしようとしました。1時間目は渋染め一揆の話を知り、4場面に分けて自分の感想をもちました。「受けると子や孫までつらい思いをするので怒りや不安な気持ちだったと思います。」「同じ人間なのに、こんな扱いをされるのはおかしいと思います。」「要求が通ったことで百姓が水をふるまっていたので、周りも頑張りを認めていたと思います。」

2時間目は、場面ごとの感想を発表し自分と友だちの考えを交流しました。その後、グループごとに場面を選んで、いわゆる百姓一揆と渋染一揆を比べ、違いを話し合いました。

グループごとに出た意見を発表しました。「百姓一揆は年貢の引き下げが目的ですが、渋染一揆は家族のことや将来のことについての闘いでした。」「役人が納得するよう、自分たちが頑張ってきたことなどを嘆願書に書いて出していました。その内容を読むと穏やかな感じが伝わってきます。」「渋染一揆は、武器を使っていないことと多くの人が集まって話し合いで解決しようとしていました。」「要求が通ったのに牢屋に入れられたなかまを救うためにがんばりました。」

振り返りではこの渋染一揆で学んだことを自分の生活にどんな風に生かしていけるか考えました。少し紹介します。「自分が嫌なことは、冷静になって正しく言うことが大事だと思いました。」「暴力とかではなくきちんと話して渋染一揆も成功したので、きちんと話し合うことが大切だと思いました。」「理不尽な偏見や差別をなくし、平等に接していきたいです。自分のためだけにするのではなく、なかまのことも考えて行動したいです。」

人間としての尊厳をかけて正当な要求を掲げて闘った「渋染一揆」から多くのことを学びました。

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