2年生は、手話通訳士の先生をお招きして手話について学びました。先生が手話を始めて40年ぐらいたちますが、その間に手話の数が増えたことや変化してきたものもあるというお話から始まりました。一番大事なのは、自分の気持ちを相手に伝えること、また、相手は何を伝えようとしているのか心を込めて聞くことだとおっしゃいました。主に病院でお仕事をされているそうですが、実際に医師と患者役の児童を募って、通訳はどの立ち位置がいいかを考える時間をとりました。2年生は、積極的にここだと思ったところに立っていきます。先生は「みんなよく考えてすばらしいですね。どの位置も正解ですよ。その時の状況によって立ち位置を変えています。」と答えていました。そして「通訳は、耳が聞こえる人と聞こえない人を橋渡しする役です。」「手話と声の両方を使うのは、双方に間違いがないようにするためです。」とおっしゃいました。
次に、曜日やあいさつの手話を教わりました。どうしてそんな手話になったのかという理由を聞いて納得しました。
どうして手話を始めたのですかという質問に、子どもの頃、風呂たきや洗濯を手伝ったら共働きの両親から褒められたことがうれしかったこと、手話で話の手伝いをすると相手が笑顔になることがうれしかったこと、相手のためではなく自分のためにやっていることなどを答えてくださいました。手話を教わった児童は、「木曜日など自然の木とかで表すのがわかりやすいと思いました。」と感想を述べていました。
先生は最後に「自分の考えと違う人、自分の状態とは違う人が周りにいることを頭において想像しながら相手に接してほしい。そして、皆さん自身が元気に過ごしていくことがおうちの人にとって一番のことです。」と言われました。