6年生は、なかま学習で「水平社宣言にこめられた思いや願いについて考えよう」に取り組みました。
明治になって間もない1971年、「解放令」が出されます。これまで長年にわたって差別されてきた人々は喜びました。しかし、実際は、差別はなくならず、依然として厳しい差別を受け続けていました。解放令から約50年後、全国水平社は、創立されました。「西光万吉さん」をはじめとする人々が、差別の撤廃と自由で平等な世の中を求めて立ち上がったのでした。
この学習は2時間扱いで行いました。今日は、2時間目で、水平社宣言(やさしくしたもの)を読み、西光さんたちの思いや願いが伝わってくるところを発表しました。そして、宣言の終盤の一文に何が書かれているか想像し、グループでまとめました。2グループ紹介します。
「すべての人を尊敬し、自由で平等な社会」(理由:差別されたからといって差別するのはいけない)
「私たち人間を尊敬・尊重し合える自由で平等な社会」(理由:「人間」という言葉にしたのは、だれでも同じなんだという気持ち)
その後、「人の世に熱あれ、人間に光あれ」の「熱」とは何か、「光」とは何かについて考えました。「熱は、人の体温であり温かさ、情熱、愛、やさしさ。」「光は、希望、未来、輝き、明るい世の中」といった意見が出されました。
水平社宣言から約100年たった今も、西光さんたちが願った社会になっていないことに気づき、これから社会を作っていく自分たちはどんな生き方をしていくべきかをワークシートに書きました。