6年生は、なかま学習の第4弾として「渋染一揆を起こした人たちの思いをさぐろう」に取り組みました。
渋染一揆は、江戸時代も終わりに近い1856年、岡山藩で起きました。当時、財政が苦しかった岡山藩は、百姓から年貢を多く取り立てるために「倹約御触書」を出していました。さらに、厳しく差別されてきた人々に対して「別段御触書」が追加されたのです。その中身は、服装や持ち物などを制限し、厳しく差別されていることが一目で分かるものでした。この「別段御触書」を取り消すよう立ち上がり、成し遂げたことを「渋染一揆」と呼んでいます。
この学習は、2時間かけて行いました。1時間目に、話を読んで概要をつかむとともに、場面を4つに絞りました。2時間目は、4場面のうち1場面をグループごとに受け持って渋染一揆を起こした人々の思いを考えました。そして、ほかの一揆と比べながら意見交流をしました。
児童は、「生活のためではなく、人としての誇りのためにたたかっていた。」「武器を持たずに話し合いで解決していた。」「たくさんの村で団結して交渉していた。」「自分だけがいいのではなく、なかまを助けるために最後までたたかった。」など渋染一揆について自分の考えを深めていきました。
振り返りでは「これからの自分は、正しいことを正しい方法で解決していきたいです。自分のためだけでなく、周りの人のためにもなるようにしたいです。」と書いていました。