香川県内の児童生徒の皆さんへ

香川県内の児童生徒の皆さんへ

冬休みが終わり、新たな目標を胸に学校生活をスタートしている皆さんに伝えたいことがあります。
日頃から、自分自身や家族、友 達 、そして 、地域を 新型コロナウイルス 感染症 から守るため に 、 マスクの着用や 手指消毒、 ソーシャルディスタンス の保持等、 「新しい生活様式」 を 引き続き 実践 されて いること でしょう。
以前までの生活と違って、様々な面で行動が 制限 され ている 状況 ですが 、学校生活においては、 皆さんの努力で 学校行事 等が少し ずつ 再開されてきたところで す。
しかし、現在、国内において、新型コロナウイルス感染症者数が増加傾向にあり、1月7日に1都3県に 対して 緊急事態宣言が出され 、今後、他の地域にも出される見込みです 。

コロナ禍によって、私たち の 日々の 安心・安全な 生活が 脅かされ 、 ストレスを 感じる場面が多くなり ました。 このような 切迫した 状況 は、人権に対する意識 を 低下させ 、時として、心ない言動で 他者 を傷つけ、 人権を侵害する 行為 を 生み出 しやすくなり ます 。
この感染症に関して は 、感染者・濃厚接触者・医療従事者やその 家族 等 が 、 SNS 等を通じて の 誹謗中傷や差別的な対応を受けるなど、新たな 人権 問題が発生しています。

新型コロナウイルス感染症には誰もが感染する可能性があり、感染に対する「不安」を誰もが持っています。しかし 、 ウイルス感染に対する 「 不安」を 感染者 等 へ
の 「 排除 や 攻撃」に結びつけ ることは 決して あってはなりません 。

皆さんに大切にしてほしいことは、感染者等 への「共感と配慮」です。 その方々の人権を守るために、 不安や苦しみ、 置かれている 状況 を知ったり、想像したり しましょう。 皆さん一人一人が 今できること を考え、実行していきましょう。 些細なことで構いません。 まず、家族や友 達 と「新型コロナウイルス 感染者への偏見や差別 」をテーマに話し合ってみませんか。 その積み重ねが 自分の人権を守り、他者の人権を守る ことにつながります。

皆さん一人一人の行動が新型コロナウイルス感染者への偏見や差別をなくし、新型コロナウイルスから 社会を守る ための 効果 ある ワクチンとなり、特効薬にもなりえるということを忘れないでください。

令和3年1月13日
香川県教育委員会
人権・同和教育課

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