花梨と童

■今年もたくさんの花梨(カリン)が実りました。校庭にある花梨の話は、昨年度もしました。こちら⇒【植物】実りの秋 これは何でしょうか? その時は、これが一体何なのか最初は分かりませんでした。駐車場にコロンと転がっていた不思議なものという感じでした。今年は技能員さんが剪定し、機を逸せずに収穫したので、たいへんな豊作となり、職員室に持ってきてくれました。昨年度は知っているかのように花梨の説明をしましたが、実際に自分で食べられるように加工したことは一度もありません。通りすがりの先生たちは、口々にジャムにすると良いとか、花梨酒がいいとか言っていました。職員室の清掃担当の生徒たちもいち早く色鮮やかなその存在に気づき、興味津々のようでした。「触っていいよ」と言うと、まるで月の石にでも出会ったかのように恐る恐る触っていました。その内、一人の生徒が、「とてもいい匂いだ」と感想を言いました。その通りだと思います。花梨の果実の匂いはまさに心と体をリラックスさせるほどかぐわしいものでした。それに加えて、この個性的な形。さらに、実はかなり堅い。長持ちします。色も鮮やかなナチュラルイエロー。きっと、玄関に1つあるだけで、雰囲気が変わり、心も和みます。どうやって食べるのかと考える大人と匂いや形に興味を持つ若い子(童)の対照的な感性に触れることができたのは大きな収穫でした。

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