「うーん」とみんなで頭を悩ますことが大切

■2年社会科 地理的分野「地域の防災」~ハザードマップが教えてくれること~
ハザードマップは地形図の上に、災害発生時に予想される災害が表現された地図のことです。ただ単に地形図を学ぶより、防災という明確な意図を持って「自分たちにできること」という明確な課題のためにハザードマップを利用する中で、地形図を実践的に読み取れるようにする授業でした。自分たちが生活している地域のハザードマップを利用していますから、リアリティーがあり、生徒の関心も高くなります。実際、ハザードマップの上で自分の家を探すことが難しかった生徒が、必要に迫られる中、自宅と避難所である学校が読み取れるようになっていきました。それだけでも、今日一日勉強したかいがあります。一生ものの技能です。必要性とリアリティーは生きる力を育む授業にとって欠かせない要素です。また、災害時に生き延びるために、4人グループで「どのルートが安全か」について、うーんと頭を抱えながらもお互いの知恵(知識や経験)を出し合う。このような対話によって、最善の策を擦り合わせていく、その過程そのものが将来に役立つ大切な学びとなります。

 

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