【学校の動植物】最も美しい生き物が 勝賀に

けっこう大人しい

■日本で最も美しい甲虫 玉虫くん
先日、昆虫好きで有名?なある教員が綺麗な虫を捕獲して職員室に帰ってきました。とても幸せそうな顔をしていましたので、一応何を持っているのかと聞いたところ、玉虫だと満足そうに答えてくれました。あまり虫には興味がないのですが、一応、それはもしかして例の国宝の玉虫厨子(たまむしのずし)の材料となった虫さんかなと聞いたところ、ご名答と言わんばかりにこちらにその虫を見せてくれました。

全身 輝いています

■玉虫厨子とは・・・
飛鳥時代に建立された法隆寺に納められていた仏具で、三尊仏像を入れていた箱のことを厨子と言います。無論、第一級の国宝品です。玉虫と呼ばれる虫のハネ(翅)は、七色に輝き、見る角度によって色が美しく変化します。この虫さんの実名は「ヤマトタマムシ」と言います。この虫さんの美しい翅を4500から5000匹分集めて、この厨子の周囲に精緻な装飾を施したので、玉虫厨子(たまむしのずし)と呼ばれています。今はすべて剥がれていますが、完成当初はこの世のものとは思えない美しい光沢を放っていたことでしょう。
■世の中はAIなどの科学技術が進歩したと言っていますが、自然が生み出した、この宝石のように輝く不思議な小さな虫1匹をも越えていないように思います。飛鳥時代の人たちは、私たちよりもそのことがよく分かっていたのではないでしょうか。・・・というふうに二人は一気に大きな話をして、お互い満足して話は終わりました。ちなみに、この虫さんはこの昆虫愛好家の教員宅で生活することになりました。いつの時代も、やはり人間が最も・・・・。

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