最後までがんばってくれました 日本のものづくり

■今日も工事による断水のため、部活動は中止となりました。写真が、今日の工事で設置された新しい揚水ポンプと電気制御盤です。これまで頻繁に誤作動をしたり、動かなくなったりしていました。その都度、職員室の警報ブザーはけたたましく鳴り響き、慌ててこのポンプ室を訪れ、あれこれとスイッチを操作したものです。もう、そのようなこともなくなるかと思うと、嬉しいはずなのですが、何故か寂しい。考えてみれば、以前の古いポンプたちや制御盤は何十年もの間、それこそ生徒が生まれる前から、ここで毎日毎日、毎日毎日、屋上の給水タンクが空にならないようにと水を揚げ続けてくれていたのです。たしかに、古いポンプたちは最後の一年、故障も多く、何度も止まり、何度も修理しました。しかし、寿命を考えると本当に長い間、よく働いてくれました。日本のものづくりを誇りに思います。最後は、それこそ老体にむちを打ってという表現がぴったりの状態でしたが、3ヶ月前に総務課から全面交換が決定したと伝えられました。それからは、なぜか一度も止まることはありませんでした。安心して最期の力を振り絞ってくれたのでしょう。今日夕方、施錠のために工事の人が去ったポンプ室に入りました。新型ポンプが綺麗に並んでいました。古いポンプの姿はどこにもありません。最期に写真を撮ってあげられなかったのを後悔しています。何十年もの間、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。

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