高松市教育委員会からのメッセージ

高松市の小・中学校のみなさんへ

 今、世界中でたくさんの人たちが新型コロナウイルス感染症の拡大防止に取り組
んでいます。みなさん自身も感染予防のために健康管理に努めたり、たくさんの我
慢をしたりとがんばっていることと思います。 

 言うまでもありませんが、新型コロナウイルス感染症にかかってしまった人やそ
の家族に対して、「あの子が来るなら、学校に行かない」、「うつるかもしれないか
ら話をしない・近づかない」などという発言は、その人たちの心を傷つける言動で
す。 
 また、感染のリスクが高まるなか、わたしたちの生活を支えるために日夜、懸命
に働いてくださっている医療従事者や生活必需品を届ける運送業などの方々とそ
れを支える家族に対しても同様のことが言えます。 
 このような差別やいじめは、絶対に許されないことです。 

 それに加えて、感染症にかかった人やその家族の個人情報、嘘・うわさをうのみ
にした間違った情報をSNSなどで拡散することも人を傷つけ、安心した生活を奪
うことにつながります。その他、ふざけて「自分(〇〇)はウイルスに感染してい
る」といった冗談を言うことも、周りを嫌な気持ちにさせる不適切な言動です。 

 今こそ、みなさんの正しい判断、正しい行動が問われる時です。自分の発言や行
動を今一度振り返り、差別やいじめによってつらい思いをする人をつくらないよ
う、力を合わせましょう。 

 周りを見回してください。もし、あなたのそばに不安な気持ちを抱えている人が
いたら、「大丈夫?」と声をかけてください。もし、あなたが傷つけられたり、あ
なたのまわりに傷つけられている人がいたりするなら、一人で悩まず、すぐに家族
や友だち、学校の先生など、信頼できる人に相談してください。

■保 護 者 の 皆 様 へ
新型コロナウイルス感染症の影響により、様々な場面で不安を感じておられる方も多 いことと存じます。しかし、憶測や偏見に基づく差別的な言動やいじめにより、誰かが傷 つくことがあってはなりません。誰もが感染しうる状況のなか、誰一人傷つくことも傷 つけることもないよう保護者の皆様には、子どもたちのよい手本となる言動と見守りを よろしくお願いいたします。
                       高松市教育委員会より

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