学校の動植物  蝉も先生

■学校の樹木には、信じられないくらいたくさんの蝉たちがいます。鳴き声は聞こえますが、よ~く見ないと、その姿を見つけるることはできません。蝉の一生は1週間と短いので、人生の短さやはかなさや、短い人生を一生懸命に生きることの例えに用いられ、そういうイメージを持っていました。しかし、今は、違います。本校にもたくさんいるアブラゼミなどは、地上に出てきて羽化し、成虫となってからも1ヶ月は生きると言われています。また、地中にいた幼虫の時代を入れれば、種類にもよりますが6年~17年程度は生きたことになるそうです。そう考えると、身近な昆虫の中では、長生きの部類に入るのではないでしょうか。これは、今ある知識が将来も通用するとは限らないことを物語っています。また、長い地中生活を含めると長生きと言えるように、視点を変えれば、見方もかわってくるものもある、ということも教えてくれているように思います。学校に住む蝉たちも立派な我々の先生です。いろいろなことを教えてくれます。

カテゴリー: かつが百景, 学校の動植物 パーマリンク