劇団四季ミュージカル『桃次郎の冒険』

 高松市内の6年生が,サンポートホールで劇団四季ミュージカル『桃次郎の冒険』を鑑賞しました。この行事を楽しみにしていた本校6年生も,ステージで繰り広げられる冒険ストーリーにホールの2階席から熱い視線を送り続けました。笑いと感動の場面展開に,私たちの心は桃次郎をはじめとするすべての出演者の一挙一動から離れられませんでした。
 日本人のだれもが愛している『ももたろう』。おじいさんやおばあさんに「桃太郎兄さんのように鬼をやっつけ,金,銀,財宝を。」と言われた弟「桃次郎」。そこで,桃太郎と同じように鬼の世界に飛び込みました。
 しかし,私たちの目から隠すことのできない鬼たちのツノには,そのイメージと異なり,あたたかい心と悲しみや苦しみ,涙がありました。桃次郎はスモモやさくらんぼという鬼の女の子や,地蔵となったアンズたちと関わる中で,鬼たちの思いに気付かされ,それまでの自分の心の醜さを恥じました。「鬼も人間も同じ」という言葉は,これから卒業し進学する6年生のみなさんが,素直に受け止められる言葉だったと思います。卒業後の新しい環境の中でさらに友達や教師との関わりを広げ,多様な考え方にふれ,互いのよさに気付いてほしい,そんな願いの込められたミュージカルでした。

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