キラキラの版画

 今、図工で版画をしています。4年生になると,木を彫刻刀で掘っていく木版画になりますので,3年生は最後の紙版画です。今回は「何かをしている自分」をテーマにしました。版を作る段階から、顔と体の比率がおかしくなってはやり直し、手や足が曲がっておらず、まっすぐになっていてやり直し・・・何度もがんばって切って貼って、ようやくできあがった版ですので、みんなの印刷に対する意欲は満点です。新聞紙1日分を持って,準備万端!いざ,図工室へ!!

 図工室では,班ごとに分かれて版を刷りました。ローラーでインクをつけている間に,友だちが刷る場所に新聞紙をしいてくれ,紙を用意し・・・。なかなかインクが全体に付かなかったり,つけている間に他のところが乾いてしまったりして、何度も何度も塗っていると、すり終わったら版画の自分の顔が真っ黒になっていたり・・・。でも大丈夫、チャンスはもう1回あります。失敗もしたけれど、それを生かして、

「前はここにインクが付いてなかったからもっとつけたほうがええよなあ?」

「ここのところは、もうちょっとこすったほうがいいかな?でも、顔はこすりすぎたらいかんで!」

と、班の中でアドバイスをしながらみんなで協力して仕上げました。できたら必ずみんなが見せに来てくれます。

「先生!これ、どう?」

「おっ、いいね!きれいにできたなあ。」

と、言うと、満面の笑みです。がんばった分だけ、満足いく作品になったかな?

最後の片付けも、冷たい水で道具を洗うのを嫌がるかな?と思っていたのですが、そんな心配をするまでもなく、

「誰か、これ、洗って~。」

と声をかけると、

「はい!はい!はい!はい!」

とたくさんの子どもたちが名乗り出てくれました。

黒のインクで版画をして、服と手は真っ黒になってしまったけど、心の中はキラキラになった図工でした。

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