ピンクの心

「みんなが,いいことしたり,やさしい気持ちになったり,うれしくなった時の心ってどんな色?」と聞くと,クラス全員が「ピンク!!」と笑顔で答えてくれました。

「じゃあ,いじわるしたり,ちくちく言葉使ったり,自分で心にブレーキをかけれなくて人に迷惑かけたりした時は?」と聞くと,「黒かなあ。」「灰色?」「とにかくきれいじゃない色。」との答えが返ってきました。

「じゃあ,きれいじゃない色の心って,いいことしたらまたピンクになるん?」と私。

「なるなるっ!!でないと,真っ黒になるよ~」と子どもたち。

「でも,絵の具でピンクに色を塗った上に,すっごく小さい点でも黒い絵の具が混ざると,じわ~っと広がって,上から塗っても元のきれいなピンクにはもどらんよね?」とちょっぴり意地悪な聞き方をすると,どの子も「………。」

「だったら,いくらいいことしてもだめなん?」

「みんなはどう思う?」

しばらく考えた後,「ずっと黒いままだったらみんな悪い心になるから,ごめんねってちゃんと謝ったり,あったか言葉を使ったりするのを1回だけじゃなくって何回もしたら,ピンクが重なって黒は消えると思う。」「ホントは,最初から強い心だったらいいけど,気がつかんうちに友だちをいやな気持ちにさせたり,わざとじゃなくても痛い思いさせたりするから,そんなときはわざとじゃないって言い訳せんと,ごめんって言う。」「黒を薄くするように,嫌なことした相手に謝って,同じことはせんようにする。」と,次々に意見が出てきました。2年生なりに,自分の心に黒いしみが付いたままではいやだ,ピンクのきれいな心になりたいという思いが伝わってきました。

こんなに一生懸命に自分のことも相手のことも考えられるようになった子どもたち。サンタクロース様,クリスマスには必ず来てあげて下さいね。

カテゴリー: しんせつなやさしい子 パーマリンク